ナローマルチビーム搭載 調査用無人リモコンボート
商品の特徴
2016年に国土交通省は、建設現場の生産性向上に向けて、情報化を前提とした新基準「i-Construction」を発表致しました。これにより国土の地表及び水底の3Dデータ化を推進しています。
従来の河川、ダム、港湾などの深浅測量は、シングルビームを使ってかなりの距離の間隔で断面の測量を行ってきましたが、今後は数多くの点群データが必要になります。その為、従来とは比較にならないデータの取得が必要となり、安全で正確に深浅測量業務が行えるナローマルチビーム深搭載調査用無人リモコンボートが必要になりました。
2022年3月には、NETIS(新技術情報提供システム)に深浅測量、施工管理の部門で、経済性の向上、工程の大幅な短縮などの項目において革新的な新技術として評価され採用されました。
シングルビーム深浅測量
側線に沿って直下の側線を行う。
ナローマルチビーム深浅測量
最大1秒に50回の測深を、横方向に250点の測深を行う。
従来ナローマルチビームソナーを使った深浅測量は、高価な発信器をボートに固定し、水中に沈めて測量を行います。その為、発信器の損傷を起こさないために浅瀬での深浅測量を行う事は出来ませんでした。
しかしRC-M1はリモコンの船底からソナーが露出していないので、浅瀬での測量も可能になりました。
NETIS(新技術情報システム・国土交通省)
この度、「RC-M1」がNETIS(新技術情報提供システム)に採用されました。RC-M1は、深浅測量、施工管理の部門で、経済性の向上、工程の大幅な短縮などの項目において革新的な新技術として評価され採用に至りました。
ムービー
ナローマルチビーム深搭載調査用無人リモコンボート「RC-M1」とは?
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- 小型ボートなので商業バンで現地に搬入し、2人で進水、1人で操船!ここまで、わずか10分で行える汎用性に優れた製品です。
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- 自動航行により測量エリアを塗りつぶします。走行中もPCで常に必要なパラメーターをチェックし、ボートの回収も2人で迅速に行え、短時間の測量で水底地形を網羅します。
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- 凹凸の無い流線形、パワフルな走行性能で、安心と安全を提供します。更に急流や波打ち際までアプローチが可能です。
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- リモコンボートならではの方法でマルチビームソナーを簡単に艤装することができます。リモコンボートなので、各センサー、アンテナなどの取付位置調整や計測、手間のかかる艤装などは不要です。
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- 100m級のダムでの測深例になります。リモコンボートが航行した時間は1時間程度でした。取水口や水底のフェンス状構造を捉えているのがわかります。
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- 天竜川級の河川を遡上するバランスの良いパワフルな駆動力を備えます。更に測量の結果、急流により洗い流された橋脚の様子を捉えることができました。
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- 港湾の波打ち際のテトラポットのギリギリを測量することができます。こちらでは、荒波に探されたテトラポットが浮き彫りになりました。
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- 日本テレビ、NNN系列 news zeroにて「RC-M1」が紹介されました。知床半島における観光船沈没の悲しい事件において、沈没船の探索に活躍した「マルチビームソナー」の解説として紹介されました。実際の現場での測量イメージ、得られた成果など、3D化されたCGで大変わかりやすく紹介されています。
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- テレビ朝日系列 報道ステーションの姉妹番組のサンデーステーションにおいても「RC-M1」が紹介されました。
GPS・ソナー搭載自律航行リモコンボート:比較
ソナー部
周波数 | 400kHz帯 | 600kHz帯 |
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分解能 | 1.0cm | |
ビーム幅(副極抑制モード時) | 1.1°x1.1°(1.5°x1.5°) | 0.7°x0.7°(1.0°x1.0°) |
ビーム数 | 最大256(等角度/等間隔) | 210分(静水、自律航行時) |
測深範囲 | 0.5~80m | 0.5~31m |
スワス幅 | 最大150°(可変) | 最大80°(可変) |
測深回数 | 最大50回/秒 | |
動揺計/GNSS | 内蔵/内蔵 |
リモコンボート部
全長 | 1600mm |
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幅 | 425mm |
高さ | 300mm(突起部除く) |
重量 | 約29kg(ソナー部含む、バッテリー除く) |
モーター | 直流ブラシレスモーター2個搭載 |
最大船速 | 4.5kt(ノット) |
バッテリー | リチウムイオン充電池42Ahx2 |
連続航行時間 | 120分(静水、自律航行時) バッテリー交換可能 |
特許 | 特許第3939710号 特許第4404943号 |